新年のご挨拶
2011/01/01
昔、中国の宋に稲作をする農民がいました。彼の田んぼの隅に切り株があり、ある日そこにうさぎがぶつかり、首の骨を折って死んだそうです。
獲物を持ち帰ってごちそうを食べた百姓は、それに味をしめ、次の日からは鍬を捨て、またうさぎがこないかと待っていましたが、二度と来ませんでした。そのためにイネは実らず、百姓は国の笑いものになったそうです。
ここから守株(しゅしゅ)という成句ができました。本来は、古い習慣に固執し、全く進歩がないこと、また、臨機応変の能力がないことの意味であり、韓非はこの逸話を、古の聖人の行ったような徳治を行うべきだという儒家の主張を批判し、「昔の統治方法をそのまま用いるのではなく、時代に合わせて変えるべきだ」という文脈で用いました。
現在日本では様々な業種の会社が存在しております。社長の経営手腕により会社は快進撃を続け、成長し立派な経営者になられた方も多くいらっしゃると思います。
しかし、最近は不況のあおりを受け、会社の状況が良くないと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日、時代とともに会社を取り巻く環境が構造的に変わっています。
円高、少子化、生産基地であった中国の急成長における生産市場への変化、インターネット、バイオテクノロジー等の技術革新、これらは非常に速い速度で変化しています。このような例をあげればキリがありません。
韓非は昔の統治方法をそのまま用いるのではなく、時代に合わせて変えるべきだと言いました。
その言葉は、今日の会社経営にもそのまま使えると思います。
常に変化する環境に合せて皆様方の会社も常に変化すべきではないでしょうか。
当事務所もクライアントの皆様の多種多様なご要望にお答えできますよう柔軟に対応していきたいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。