社長が選ぶ 今年の社長 2011」は2年連続で孫正義氏
2012/02/02
産業能率大学では、従業員が10人以上の企業経営者(企業トップ)を対象に、2011年の最優秀経営者が誰だと思うかを尋ね、その結果を「社長が選ぶ今年 の社長」としてまとめました。
2011年の最優秀経営者として1位になったのは、2010年に続いてソフトバンクの孫正義氏。
先を見据えたビジョンに向け て挑戦する姿勢や迅速な行動などを推す声が多く見られ、東日本大震災後の寄付行為への評価の声も挙がっています。
挑戦する姿勢が評価
「社長が選ぶ 今年の社長 2011」のトップ10と主な理由は以下の通りです。
1位(前年1位) 孫 正義氏(ソフトバンク社長)
「既存の枠を超えた思想の基に未来の企業像を考えている」「動きが早く、信念が揺らがない」
2位(前年4位) スティーブ・ジョブズ氏(Apple元CEO)
「2011年を象徴する。商品だけでなく文化を創り出してきた」「亡くなって改めて偉大さを認識した」
3位(前年2位) 柳井 正氏(ファーストリテイリング会長兼社長)
「挑戦し続ける姿勢がすばらしい」「海外事業を展開するスピードがすごい」
4位(前年3位) 豊田章男氏(トヨタ自動車社長)
「日本の経営者として誇らしい」「震災後に、東北地方の工場新設計画を打ち出した雇用創出の姿勢」
5位(前年4位) 稲盛和夫氏(日本航空会長)
「経営破たんしたJALを見事に再生させた」「JALを黒字経営に転換した」
6位(前年9位) カルロス・ゴーン氏(日産自動車会長兼社長)
「厳しい経営環境が続いているが、その中でも守りに入っていない」「グローバルな経営判断」
7位(前年圏外) 守安 功氏(ディー・エヌ・エー社長)
「モバゲーがプロ野球チームを手にするほど大ヒットした」「時代に合った戦略」
8位(前年圏外) マイケル・ウッドフォード氏(オリンパス元社長)
「保身よりも信念を貫いた強固な意志と正義感とその勇気」「自社の不正を暴いた」
8位(前年9位) 永守重信氏(日本電産社長)
「経営者として率先垂範」「長期的視野で、日本の進むべき道を見事に具現化している」
10位(前年12位) 鈴木 修氏(スズキ会長兼社長)
「VWとの提携を打ち切る決断をしたこと」「カリスマ性を持つ数少ない経営者である」
※社長に限らず「会長」「CEO」なども有効
※2011年内に経営トップに就いた実績があれば有効
※商号は省略
2008年から続く同調査。2011年は挑戦する姿勢が評価される傾向にあったようです。