コンビニのおにぎりは完売すれば店舗の評価が高い?「機会損失の低減」をビジネスの根底に植えつけよう
2012/02/10
コンビニエンスストアの代表的な商品のひとつに、おにぎりがあります。
一般的に、本部からの評価が高いといわれる店舗は次のうちのどれだと思いますか?
ヒントは「機会損失の低減」です。
1. 100個仕入れてすべて売り切った店舗
2. 50個仕入れて49個売った店舗
3. 200個仕入れて180個売った店舗
「売り切った」状況は、売れ残りが生じてはじめてわかる
1番から3番の中で、売上を見ると180個売った3番が多いです。
しかし、売上金額が多くても、20個のロスを出しているので、いい評価が得られません。
この答えは2番の「50個仕入れて49個売った店舗」になります。
一見、完売した1番のように思えますが、なぜ2番なのでしょう?
それは、1番の場合、もっとおにぎりを仕入れていれば、もっと売れたかもしれないからです。
つまり、もっと売れたかもしれない機会を損失したことになるのです。
販売機会を損失することなく「売り切った」という状況は、売れ残りが生じてはじめて確認できるのです。
そういう意味では、たった1個だけ売れ残りが生じた状況が理想的といえるでしょう。だから2番の評価が高いのです。
「売れるものはできる限り売る」というのはビジネスの基本。
これからは「機会損失の低減」を念頭に置いて全社員に徹底することで、ビジネスが拡大する可能性が広がります。