褒め言葉では「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」を効果的に使い分けよう
2013/03/12
人間には「褒めて伸びるタイプ」と「しかって伸びるタイプ」が存在します。
最近は前者の「褒めて伸びるタイプ」が圧倒的に多いです。
社員の良い部分をしっかりと褒めて認めると、確実に成長します。では、どんな褒め言葉を使えばいいのか。相手に対する褒め言葉は、2つに大別できるのをご存知ですか。
それは「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。2種類の褒め言葉を効果的に使い分けましょう。
「年上部下」には「Iメッセージ」が効果的
「YOUメッセージ」とは、主語が「あなたは」で始まるメッセージ。
「(あなたは)よくやった」「(あなたは)頑張った」「(あなたは)仕事が早い」などが挙げられます。
これは、相手に対する評価にあたります。
対する「Iメッセージ」は、主語が「私は」で始まるメッセージ。
「(私は)助かったよ」「(私は)期待している」「(私は)うれしいよ」「(私は)感動した」など。
相手からどういう影響を受けたのか、どのように心を動かされたのかを、言葉に示します。
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」の間に優劣はありません。
双方を適宜使い分けることをおすすめします。
ただし「YOUメッセージ」は「よくやった」「頑張った」と、若干「上から目線」のニュアンスを含みます。なので「年下上司・年上部下」の間では「Iメッセージ」を多用したほうが、人間関係が円滑になるでしょう。
すぐ使える「褒め言葉サンプル」
一方で、世の中の社長さんや幹部社員には、「褒めベタ」が少なくありません。
ここで、今すぐ使える褒め言葉のサンプルを紹介します。
社員がいい仕事をしたときに、即座に言えるようにしておきましょう。
■感謝の気持ちを伝えたいとき
「ありがとう」「助かりました」「一緒に仕事ができてうれしいよ」「~さんのおかげです」「気を利かせてくれてうれしい」
■一言で効果的に褒めたいとき
「すごいね」「素敵だよ」「さすが」「素晴らしい」「お見事」「絶好調だね」
■具体的な能力を評価したいとき
「決断力があるね」「アイデアが豊富だね」「聴き上手だね」「教え上手だね」「話がわかりやすいね」
■さりげなく能力の高さを評価したいとき
「いいこと言うなあ」「よく考えているね」「勘がいいね」「頭の回転が速いね」
■一生懸命な社員に対して
「行動力があるね」「フットワークが軽いね」「努力家だね」「君は必ずやり遂げる人だね」
■成果を上げた社員に対して
「このレポート、説得力あるね」「さっきのプレゼン、迫力あったよ」「~にかけては天下一品だ」
■期待している社員に対して
「君に任せておけば大丈夫だ」「君は特別だね」「君でなければ」「頼りがいがあるね」
昨今の大不況で、今まで通りの努力で達成できていたことが、3倍の努力をしても成し遂げられない状況になっています。
当たり前にやれたことができただけでも、見逃すことなく褒めてみましょう。
そうすると社員一人ひとりに自信がつき、今まで以上に成長し、企業の業績が上向くでしょう。