社員が放つ「6月病」のシグナルを見逃すな
2013/07/02
毎年、ゴールデンウイークが終わったころに話題になるのが「5月病」。
しかし、最近は「6月病」という病気があるのをご存知ですか?
新しい環境で緊張が張りつめた4月が過ぎ、無気力状態に陥ってしまう症状は5月病と6月病とでは、ほとんど変わりません。
しかし、今どきの新社会人は5月よりも6月にこうした症状を訴えるケースが増えているそうです。
まずはじっくりと耳を傾けるよう上司や先輩に指導しよう
なぜ、新社会人は6月病にかかって心の調子を崩してしまうのでしょうか?
6月といえば、新人研修が終わって職場の各部署に配属され、実務につくころです。6月に入って仕事の厳しさに直面すると「こんなはずじゃなかった」と失望したり、仕事や人間関係にうまく対応できなくなったりして、ストレスを抱え込んでしまう人が少なくありません。梅雨入りして心が晴れなくなってしまうことも無関係ではありません。
4月に元気はつらつで張り切っていた新入社員が次のように変化していませんか?
・ 最近笑わなくなった
・ 無表情になった
・ あいさつをしなくなった
・ 突然場違いに泣き出した
・ 朝から気分がすぐれない表情
・ ランチや飲み会の誘いを断る
こんな様子が見られるときは、6月病にかかっている可能性があります。
どう対処すればよいのでしょう?
「元気出して」と叱咤激励するのは実はタブーです。逆に腫れものに触るように接するのも考え物です。
また「どうしたの? 何かあったの?」と根掘り葉掘り聞くのもやめましょう。
6月病にかかる人は、元来まじめな人が多いです。
「そんなに周囲から変に見えるのか?」と悲観的になってしまいます。
「最近元気なさそうだけど大丈夫かな? 気になることや困ったことがあったらいつでも話を聞くよ」とさりげなく声をかけ、話を聞いてあげるよう社員の上司や先輩に指導しましょう。
まずはじっくりと耳を傾けることが、解決の第一歩なのです。