消費税増税に向けたさまざまな課題を考えよう
2013/11/01
安倍晋三首相は10月1日、消費税率を2014年4月に5%から8%に引き上げると表明しました。
では、中小企業は増税前に何をすればいいのか? どんな課題に直面するのか?
経営者の方は想像以上に盛りだくさんのことを考えなければいけないことに気づくでしょう。
増税前と増税後それぞれに課題がある
消費税増税で考えなければいけないのは、まず価格戦略です。次のような課題があります。
・総額表示で10円、100円単位の端数を丸めている場合の価格戦略をどうするか
・1,980円、2,980円など、値ごろ感のある価格設定の商品の価格戦略をどうするか
・総額表示であれば、税率引き上げの2回の価格戦略をどうするか
・10円、100円単位で区切りのいい価格に上げる際、便乗値上げの指摘を受けないようにするにはどうするか
また、以下の対策と課題について考える必要があるでしょう。
<増税前の駆け込み需要対策>
・駆け込み需要を見込んだ売上計画
・在庫不足による機会損失回避のための仕入計画
<増税後の経営対策>
・需要落ち込みの際の営業・プロモーション戦略
・駆け込み需要を見込んだ仕入商品の在庫滞留リスク
<資金繰り対策>
・消費税5%が10%になると、申告納税額が上がる
・顧客から預かった消費税を運転資金に流用している場合には、申告納税時の資金負担が重くなる
・売掛金が回収できないと、仮受消費税も回収できない
<複数税率混在対策(5%、8%、10%の混在)>
・会計システムその他基幹システムは消費税率変更に対応しているか
・複数の税率を適正に経理処理できるか
・もし軽減税率が採用された場合、システムへの影響があるのか
消費税増税に向けて、やるべき課題はたくさんあります。
詳しいことは松岡公認会計士事務所におたずねください。